「WA」スペース

ウーマンズ パビリオンの2階に位置する「WA」スペースは、アイデア、思考、観点の合流点としてアゴラ (ギリシャ語で人が集まる場所)の役割を果たし、明るい未来を築くために一人ひとりの社会参加を促します。


このスペースには、世界的な専門家、ビジョナリーリーダーやチェンジメイカーたちが集まり、未来創造のアイデア、課題、機会について6つの重要なテーマにそって意見を交わし、人々の行動を喚起する発信をしていきます。

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大いなる地球

大阪・関西万博 ウーマンズ パビリオンの中心テーマのひとつとして、「WA」スペースには、持続可能性、生物多様性、アクティビズム (積極行動主義) の各分野の専門家が招集されます。その目的は、地球を守るための共通の責任にスポットライトを当て、何世代にもわたって共鳴するような、広範囲に影響を及ぼす永続的な解決策を提唱することです。

ここではまた、自然環境に関するSDGs の達成に不可欠な貢献を認め、この分野の女性リーダーたちを認め、その活動を称える機会を提供します。

このテーマで掘り下げる重要な問いかけとして、「自然と人間との調和をいかに育むか」「自然環境と世界を守るために、どのような戦略が考えられるのか」といったことが挙げられます。

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ビジネスとテクノロジー

女性がビジネスの最前線で活躍できるようにするための、世界的な協調努力は順調に進んでいますが、こうした努力をあらゆる分野で加速させるためには、企業の変革が不可欠です。

このテーマは、ガラスの天井を打ち破り、ビジネスにおけるジェンダー平等を体現した先駆的な女性にスポットライトを当てることを目的としています。こうした変革の触媒となる女性たちは、どのようにして提唱者となり、世界のさまざまな地域に影響力を広めていくことができるのでしょうか。

テクノロジーは、金融サービスへのアクセスを容易にし、ビジネスを拡大し、教育を促進する「グレートイコライザー (強力な平等化装置)」となりえます。であるならば、ビジネスにおけるジェンダーパリティ (男女比の均衡) を促進するために、テクノロジーをどのように活用することができるでしょうか。

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教育と政策

このテーマは、教育と政策における女性に対する視点を見直し、より良い、より公平な世界に貢献する、熱心な政策立案者としての役割を担うよう次世代をインスパイアする環境をつくることを目的としています。政策立案に携わる女性を支持し、女性優先の政策を熱心に提唱してきた人々を認めることに重点が置かれます。

このテーマに関する重要な問いかけとして、「教育や政策が世界の仕組みに対してどのように影響を及ぼすのか」「教育への変革的アプローチが、世界中の少女と女性の生活をどのように向上させられるのか」「政策決定プロセスの最前線で女性のために積極的に活動する代表者を確保するにはどうすればいいか」といったことが挙げられます。

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芸術と文化

ウーマンズ パビリオンは、著名アーティストがキュレーションを手がける、芸術と文化の受け皿となります。女性の芸術への貢献を育み、異文化間の対話を促進することは、カルティエのDNAに長く組み込まれてきました。

このテーマは、芸術がいかにしてポジティブな変化を促す普遍的な言語として機能しうるか、ということを理解するための深遠な問いを投げかけるものです。このテーマを探る中で、ウーマンズ パビリオンのクリエイターたちが中心となり、クリエイティブ産業の幅広い分野にまたがる主要なリーダーたちとともに、有意義な対話を繰り広げます。

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フィランソロピー​

フィランソロピーは、ウーマンズ パビリオンの重要な柱です。社会に還元する力をどう生かすかという問いかけがますます重要になってきています。カルティエは、「カルティエ フィランソロピー」と「カルティエ フォー ネイチャー」を通じて、フィランソロピー活動に本格的に取り組んでいます。

このテーマでは、「フィランソロピーがSDGsの達成にどのように役立つのか」「テクノロジーは社会と環境の変化をどのように促進するか」といった重要な問いが掘り下げられます。

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役割とアイデンティティ

この点に関するウーマンズ パビリオンの中心テーマは、家庭、職場、社会全体など、それぞれの領域で役割とアイデンティティがどのように定義されているのか、微妙なニュアンスを考慮に入れながら探ることです。また、このテーマは、現状を冷静に分析し、異議を唱え、より広い視野の中で日本の役割を明確にすることを目的としています。

SDGsの目標5を総合的に検討することで、現在の世界的な状況を評価し、進捗状況と問題点を把握することができます。焦点は主に、ジェンダーの役割を再構築することについてクリティカルな問いを投げかけながら、ソーシャル インクルージョン (社会的包摂性) を高めることに置かれます。リフレクション (振り返り) に時間を割くことで、現状に対する洞察がもたらされるだけでなく、ジェンダー平等の実現までにまだ長い道のりがあることに気付かされます。